桜井市新庁舎 屋上庭園より 北〜南東

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先日…といってももう去年のことになる。わが町、奈良県桜井市の市役所が新装された。周辺の施設はまだ工事中といった雰囲気であるから完成というわけではなかろうが、建物自体は出来上がり、役所としての業務は滞りなく行える状態までにはなっている。

そして、その庁舎の完成前から聞いていたのが、屋上に庭園が設けられ、そこからの眺望が味わえるということ。思えば、こんな感じで自治体の庁舎の屋上や、最上階などが開放されている例は珍しくはないから、なぜ立て直す前は開放されていなかったのだろうと思わないでもないが、その頃はまだそんなことは流行ってはいなかったんだろうなとも思う。

ただ、この桜井市の新庁舎の屋上庭園はいつでも利用できるわけではない。平日の、役所が開かれている時間だけの開放なのだ。確か、奈良の県庁の屋上は土日でも開放されていたはずだし、お隣の橿原市の総合庁舎の屋上だって…などと不満には思いながら、先日、やっと平日に休みが取ることができて、この桜井市民としての当然の権利を行使することができた。

前置きはここまでにして…そういえば、屋上どころか新庁舎さえも中に入るのは初めてだなと思いつつ、キョロキョロしながらエレベーターを探す。エレベーターは私が入った入り口のちょうど反対側にあった。

ボタンを押して、エレベーターが降りてくるのを待つ。そして、ドアが開けば早速乗り込んで「R」のボタンを押す…

…そして屋上。

北を見る。

桜井の広報紙である「わかざくら」1334号は「纏向学研究センター設立10周年記念特集 纏向遺跡が語るヤマト王権誕生の姿」という特集が組まれ、表紙は「巻向遺跡出土木製仮面」である。

コメント

  1. 薄氷堂 より:

     「木製仮面」は初めて見ましたが、いいですね、これ。ポカンと開いた口がおもしろい。これほど単純化されているのに、鼻だけは立体的だし、ちゃんと穴が二つ開いているところなど不思議にリアルです。

     写真で見るかぎり全体にフラットなので、顔に当てるのはむずかしそうですから、単なる装飾品でしょうか? 興味が尽きませんね。

    • 三友亭主人 より:

      薄氷堂さんへ

      >写真で見るかぎり全体にフラットなので、

      どうやら農具の「クワ」の転用らしいんですけどね。
      いずれにしても見ているとホッとするような顔立ちのお面で…まあ、この時代のものは、埴輪といい土偶といい、妙に愛嬌があるんですよね。