「カシコーケン」に行く

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昨日は、雨模様でどこかに出かけるにしてもちょいと面倒くさくなるような日今日もそうだがであったが、ちょいとお出かけをしてきた。雨模様でもそう差し障りにない、屋根のある場所にである。

このWebサイトは、奈良県立橿原考古学研究所附属博物館の公式サイトです
「カシコーケン」である。正確には奈良県立橿原考古学研究所付属博物館である。当館は大規模施設改修ということで、長いこと休館していたのだが、昨秋リニューアルオープンしていた。リニューアルした「カシコーケン」はどんな感じか一度見ておかねばと思っていたのだが、なかなか行けないまま、1年が経ってしまった昨日、やっと機会が訪れた。

「カシコーケン」まで、車で20分程。雨がそぼ降るなか、私は車を降りた。
お目当てはこの企画展。

令和4年度秋季特別展 宮廷苑池の誕生
―飛鳥京跡苑池から日本庭園へー

受付を過ぎてすぐの正面の部屋がこの展示。 「宮廷苑池」 とは権力者たちが、自分たちの権威を世に誇示するための装置の一つで、遡れば、中華世界、最初の統一帝国である秦漢代の都の近郊に造営された上林苑がある。「苑」 とは宮殿や都の近くに広大な空間を確保し、皇帝が利用した多目的んの施設である。池苑池中心とする場合が多く、宴会、狩猟、珍しい動植物の収集や、 儀式、 生産活動などがそこでは行われたという。

そして、 我が国初の 「苑」 は、 飛鳥宮のすぐ西北に7世紀中頃に造営された飛鳥京跡苑池と言えよう。 南池と北池からなるそれは、 『日本書紀』天武天皇14年( 685) 11月6日条に記された 「白錦御苑」 が該当する可能性があるという奈良県立橿原考古学研究所 2012

詳細は上の動画に譲るとして、展示はさらに時代を下り、平城京の苑池の発掘物なども展示している。出品に一覧は」以下のごとし。

少々文字が小さいが、拡大して読めるはずである。

ご覧の通りの盛りだくさんの展示で、この一部屋だけで十分に満足して、常設展を見るのを忘れてしまいそうになるほどであった。

が、今日はそちらを見るのも目的の一つ。リニューアルされた展示は如何様になっているか、これもしっかりと見極めなければならない。

そんでもってその印象は…

もちろん、収蔵物自体が大きく変わるはずはない。館自体が持っているものは、リニューアルされても変化があるはずもないので、前とはそう変わりはない。ただ…全体的な印象を語れば、以前はこれでもかとばかりにゴテゴテと収蔵品を見せつけるような印象があったような記憶があるがあくまでも個人的な記憶であるが、このあたりが随分改善されたような気がする。

個人的な印象ではあるが、スッキリとわかりやすい展示…それが目指されたのかもしれない。そのぶんだけ、展示品は削られ、より重要度の高いものだけが見られるようになったのではないか…そんな気がする。

ともあれ、ほんの小一時間ではあったが、十分に満足できる時間を過ごすことができた。